ベース・ビルディング・フォー・サイクリスト【立ち読み版】vol.113 他の注意すべき点:コレステロールと鉄分のレベル、ビタミンCの摂取
他の注意すべき点:コレステロールと鉄分のレベル、ビタミンCの摂取
■血液検査:コレステロールと鉄分のレベル
毎年、血液検査を受けて、自分のコレステロールと鉄分のレベルの基準値を知ると良いでしょう。
鉄分のレベルが標準的または低いことがわかれば、今後、疲れを感じた場合に価値のある情報になります。疲労が長引き、その原因がよくわからない場合には、再度血液検査を受けることで、鉄分レベルの低下がその疲労の原因かどうかを判断できます。一部の研究は、標準的な範囲内であっても、鉄分レベルが低目の場合、持久系アスリートのパフォーマンスに影響することを示唆しています。
過度の鉄分の摂取は、大きな健康リスクを生じさせるため、サプリメントで鉄分を採る場合は、医師の監督下で行うようにしてください。
■ビタミンCの摂取
研究によって、ビタミンCを多く摂取することで(1日約600~1,000ミリグラム)、持久系アスリートの上部呼吸管感染症(URTI)の感染頻度が減る場合があることがわかっています。
ただし、ビタミン(特にB6)を大量にサプリメントで摂取することが、有害になる場合もあります。
運動プログラムの開始前や食事内容の変更前には、医者に相談するようにしましょう。
※この記事は、『ベース・ビルディング・フォー・サイクリスト』児島修訳・OVERLANDER株式会社(原題:『BASE BUILDING for CYCLISTS』トーマス・チャップル著・velopress)の立ち読み版です。『ベース・ビルディング・フォー・サイクリスト』は、『サイクリスト・トレーニング・バイブル(CTB)』を下敷きにした、1年のなかでも最も重要でありながら、最も理解されにくい時期でもある「基礎期(ベーストレーニング期)」に、どのようにトレーニングすべきかを詳しく掘り下げた好著です。■